【Haotalks オンライン台湾華語】
TOCFL-SST(Speedy Screening Test)スコア結果レベルについて
TOCFL-SSTのスコア結果について、どのようなレベルにあるのかの説明がないかというお問い合わせを頂きましたことから、以下にTOCFL-SSTのスコア結果に対するレベル表記をまとめました。
台湾華語(台湾中国語)の現在の実力の把握と今後のレベルアップのために、ご参考にして頂けますと幸いです。
TOCFL-SSTの結果表(サンプル)
TOCFL-SSTを受験頂きますと、以下の結果が表記されます。
そこには、最上段にお名前が表記され、それ以外には、上段、中段、下段に、それぞれ評価結果が表示されています。
(出典:SC-TOP)
TOCFL-SSTを受験頂きますと、以下の結果が表記されます。
そこには、最上段にお名前が表記され、それ以外には、上段、中段、下段に、それぞれ評価結果が表示されています。
それぞれ、評価結果のレベル表記は①から⑤まで5つの数値およびランクが表記されています。
それぞれ、①から⑤まで順番に見ていきましょう。
TOCFL-SSTを主催するSC-TOP自身によるレベル表記
1.TOCFL-SSTの結果表 上段左① TOCFL-SSTスコア
主催のSC-TOPによる今回のTOCFL-SSTのテストスコアです。
サンプルでは995点となっています。
2.TOCFL-SSTの結果表 上段右② TOCFL-SSTレベル
主催のSC-TOPによるTOCFL-SSTのテストスコアによるレベル判定です。
サンプルではS10となっております。
残念ながら、これらのレベル判定を定めるSC-TOPにおいても、この点数やレベルがどのような実力なのかという文章による記述表示はありませんので、あくまで相対段階の把握に留まります。
他の評価機関との相対評価
SC-TOP自身によるTOCFL-SSTのテストスコアやレベルに対する独自の記述はありません。
しかし、TOCFL-SSTのテストスコア結果には、他の評価機関におけるレベル段階結果を表示しております。
また、SC-TOPのTOCFL日本事務局では、他の機関との相対表を発表しております。
従いまして、TOCFL-SSTのテスト結果が、どのような実力レベルであるかについては、他の評価機関におけるレベル結果と、その他の評価機関によるレベル毎の実力に対する説明文を読むことで、実力レベルを把握することが有効と考えます。
(出典:TOCFL日本事務局)
3.TOCFL-SSTの結果表 中段③ CEFR等級
まずは、CEFR等級です。
CEFRは、外国語の学習者の習熟度レベルに用いられるガイドラインであり、欧州中心に世界中で広く利用されています。
A1からC2までの6段階のレベルが示されています。
文部科学省から出されている「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」の中で、 「語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力の評価のために、透明性が高く、 分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会が発表した。」とされております。
TOCFL-SSTのテストスコア結果においても、TOCFL独自の評価の次に記載されています。
文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」では、「CEFRが示している6段階の共通参照レベルの記述は次のとおり。」とされております。
(出典:文部科学省)
また、文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」では、以下の他の一般的な試験とのレベル比較表も出されています。
例えば、英検だったらどのレベルなのかという参考になるかと存じます。
(出典:文部科学省)
4.TOCFL-SSTの結果表 下段左④ ACTFL 等級
次に、ACTFL 等級も表示されていますので、ご参考にして頂けます。
ACTFLは米国外国語教育委員会の略称で、アメリカで言語教育の基準などを作成しており、5段階の主要レベル(サブレベルを含めると11レベル)を定めています。
少し見ずらいのですが、ACTFLのページのリンクに、各段階のレベルに関する記述が丁寧に記載されております。
ACTFL Reading
https://www.actfl.org/educator-resources/actfl-proficiency-guidelines/japanese/japanese-reading
ACTFL Listening
https://www.actfl.org/educator-resources/actfl-proficiency-guidelines/japanese/japanese-listening
5.TOCFL-SSTの結果表 下段右⑤ TBCL等級
最後に台湾華語文能力基準(略称 TBCL)の等級です。
新しく華語文の特性に適合した華語文スタンダードの体系です。
TBCL は、3 クラス 7 レベルの能力指標、漢字・語彙・文法の等級の基準が設けられています。
繁体字と英語の解説になりますが、以下のリンクにそれぞれのレベルの記述が詳細に記載されています。
https://coct.naer.edu.tw/TBCL/
以上、TOCFL-SSTのスコア結果に対する、各評価機関のレベル内容のご確認と実力把握にお役立て頂けますと幸いです。
Haotalks
(「出典」を除く文章についてはHaotalksに帰属致します。)