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ちょっとした「台湾語」①

更新日:2022年1月28日

「台湾華語」と「台湾語」


今回は「台湾華語」ならぬ「台湾語」についてお話したいと思います。


台湾の高鐵(台湾新幹線)や台湾各地の電車の車内アナウンスを聞かれたことがあるでしょうか。


車内アナウンスは4つの言語で4回放送されています。最初は「台湾華語(台湾中国語)」、次に「台湾語」、続けて「客家語」、最後に「英語」という順番で放送されています。


Haotalksの会員の皆様は、さすがに「台湾華語」と「台湾語」は違う言語であることはご承知でしょう。しかし、多くの方々は、台湾で話されている言語に「台湾華語」と「台湾語」という2つの言語があることはご存知ないかと思います。


しかし、「台湾語」は「台湾華語」よりも、遥か昔から台湾の言葉として使われてきたのです。


「台湾語」の始まり


遡ること、今から約400年前の17世紀初頭から、オランダ、明、清の順番で台湾を統治していく過程の中で、中国大陸から大勢の漢民族が台湾に移住してきました。


台湾に移住してきた漢民族の多くは、中国福建省南部の出身者でした。実は彼らのしゃべっていた言葉こそが「台湾語」のルーツなのです。つまり、「台湾語」のルーツは中国福建省南部の方言だったのです。


実は同じ時期に。中国広東省東部の出身者も少数ですが台湾に渡ってきています。彼らのしゃべる言葉も「客家語」として今も台湾に残っており、車内のアナウンスでも「台湾語」に続いて3番目に流れているのです。


さて、中国福建省南部の方言からスタートした「台湾語」ですが、台湾の原住民の言語からも影響を受けてきました。


更に、日本の統治時代を経て、日本語の表現も加味されて現在の「台湾語」になったのです。そのため、日本語から由来する「台湾語」の言葉も多いのです。(続)

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